青洲の里

本施設は、社会医療法人による在宅強化型介護老人保健施設として、在宅生活を支援する地域の拠点となるべく計画された。
1階は地域に向けて開き、通所リハビリ(60名)、在宅ケアセンターを設置し、地域の病院・診療所・介護保険事業所・地域の方と協力し、在宅生活を継続支援を行う。
2~4階は、1フロア4ユニット(40名)構成による、病院と住宅の中間地点となる療養フロアとなっている。

●居住環境とリハビリ環境を備えた療養階
1ユニット10室、居室内法面積10.65㎡規格による。
看護、介護、リハと多職種の拠点となるサービスステーション、2ユニットに1ヶ所のスタッフコーナーと、職員の拠点をきちんと確保することでスタッフの機動性を高めた。

住宅街に位置しているため、2ユニットに1つの光庭を配し、内向きに開くことで、明るく安定した共同生活室を形成している。
在宅復帰施設を意識し、積極的に機能訓練を行うためのホールを各階に備え、ADL訓練に即した、家庭と同等の設備による計画を行った。
床には、転倒時の衝撃吸収の観点からクッション層を持つ床材を選定。また、日々のリハビリの目標、歩行訓練の目安となる距離や歩幅をインテリアと調和するようデザイン貼りとした。

医療から在宅ケアへの架け橋となる地域に根差した施設として、地域の皆様に親しまれる存在となることを期待している。

建築主

社会医療法人 青洲会

用途

介護老人保健施設100名
ショートステイ20名
通所リハビリ60名

所 在 地

福岡県糟屋郡

竣  工

2013年10月31日

延床面積

6,216㎡

備考

実施設計・監理

構造規模

鉄筋コンクリート造 地上4階