米の山病院

 2025年に向け病床機能の見直しや在宅医療の充実、地域包括ケアシステムの構築が進む中、法人内施設の連携、病院機能の再構築など構想からかかわることで、医療制度や社会背景の変化に柔軟に対応する病院づくりを法人とすすめてまいりました。
 地域の人口減少に伴い高齢化が急速に進行する中、急性期の医療機関においても高齢の患者が中心であること。病棟編成が柔軟に変化できる病院であること。本院も含め在宅を担う医療機関との連携を重視、急性期、回復期、慢性期も含めた全ての機能に対応することが必要とされました。

 防災面としては、透析医療を提供していることからBCP、病院の災害対策、業務継続についての検討を行っています。又火災時において、自力で避難が困難な高齢者が多く入院していることから、階下への避難のみならず、同じフロアの安全な区画に退避することを目的とし、水平避難区画による避難を採用しました。
 医療機関である以上感染管理をはじめとする医療安全については必須の課題とされます。手洗いの慣行、清掃への配慮、湿度管理の他、高齢者の転倒対策、徘徊対策、看護支援ピクトグラムの導入など医療スタッフとの運用も含めた検討を行い実施しています。

建築主

医療法人 親仁会

用途

救急告示病院 病床数219床
(うち地域包括ケア病床30床、回復期リハビリテーション病床48床)

所 在 地

福岡県 大牟田市

竣  工

2016年1月

延床面積

13,306㎡

備考

基本構想策定に係るプロポーザル特定
実施設計・監理

はる設計JV

構造規模

鉄筋コンクリート造
地上6階
地下1階