株式会社 メイ建築研究所 M.A.Y. ARCHITECTS OFFICE

令和2年7月豪雨により球磨川流域では甚大な水害が発生し、吉田病院も同様の被害を受けました。これを受け今計画では、1階フロアレベルを1m嵩上げし、キュービクルや自家発電を屋上に設置するなど様々な水害対策を検討しました。また設計期間がコロナ禍だった事もあり、風除室の出入口を分ける、抗菌・抗ウイルスの仕上げ材を選ぶなど、感染予防対策にも十分配慮しました。

外観については正面に木目調ルーバーをアクセントとしつつ、隣合う既存建物にもなじむよう色味を揃え、統一感を出しました。また1階エントランスホールは人吉産杉無垢材を使ったインテリア壁を設置し、内外ともに木の温もりを感じて頂けます。
当院は人吉温泉を引いている為、入院患者以外の方にも1階の手湯や外部の足場など気軽に利用できる計画としました。