くわみず病院附属くすのきクリニック

当診療所は病院附属の無床診療所(機能強化型在宅療養支援診療所)にて、熊本地震による被災を受け現敷地内建替えとして計画された。

震災時、診療、デイを継続した際は、多くの家族(子供)と共に利用者が集うなど、長く地域に根付いた医療活動をされている施設でもある。

外観は周辺の住宅地に配慮し、平屋建ての安定した建物とした。

クリニックの待合は目的別にゆるやかに分散配置することで患者の待たされ感を緩和、効率良く職員が動ける動線に配慮した計画とした。また、内装にはNPO法人が運営する作業所で作られたおし花をあしらうなど、利用者が当医療機関の取り組みを共有できるしかけを施している。

施設の中心には総合事業を念頭に、かかりつけとして介護予防や栄養指導など多目的な活動を行う交流ホールを配置。デイサービスは4mを超える天井高を確保、内装には木材を使い開放的で温かみのある空間としている。

建築主

社会医療法人 芳和会

用途

診療所
デイサービス30名

所 在 地

熊本県

竣  工

2018年6月30日

延床面積

858㎡

備考

実施設計・監理

構造規模

鉄骨造 1階建