特別養護老人ホーム 天寿荘
社会福祉法人天寿会は、昭和53年に特別養護老人ホーム天寿荘を佐賀県多久市に設立以来、30年以上に亘り高齢者福祉事業に取り組んでいる。
本計画は、既存施設を快適性と利便性に優れた市街地付近に移転する計画である。また、移転に伴い従来型であった特別養護老人ホーム77床と短期入所サービス20床の計97床を全個室ユニット型の構成とする。
1階には地域に向けて広く開き、健康予防教室など様々な催しも可能な地域交流ラウンジを設け、隣接する緑豊かな庭を眺められる配置としている。
2~3階は、1フロア4ユニット(40名)構成による特別養護老人ホームとし、2ユニットに1ヶ所のスタッフコーナーの設置や、中間階となる2階に看介護の拠点となる職員室を配置するなど、職員の機動性を考慮した構成としている。
居室は基準の10.65㎡よりも広い面積を確保し、どの部屋もベッドから外の様子を伺えるよう窓の高さや大きさに配慮している。また、光庭に面した明るいユニット内の共同生活室や、南に面した各階の広々としたホールなど、明るく快適な空間づくりを心掛けた。
建築主
社会福祉法人 天寿会
用途
特別養護老人ホーム 77床
短期入所サービス 20床
所 在 地
佐賀県多久市
竣 工
2015年7月31日
延床面積
4,866㎡
備考
実施設計・監理
構造規模
鉄骨造 地上3階