聖ヨゼフ園
本施設は、社会福祉法人が運営する重症心身障害児(者)です。施設の老朽化と施設運営の効率化を図るため、既存病棟120床のうち旧耐震建物を解体し同じ場所に80床の新棟を建設する計画です。
設計では特に以下の点について配慮した。
・長期に渡り入所する方がほとんどであるため、医療施設であるとともに生活施設としての居場所づくり。
・短期入所および発達障害児へのリハビリテーションも行っており、感染症等の発生時でも受け入れが可能なようにゾーニングおよび動線を計画した。
・法人は隣接敷地で児童養護施設および乳児院も運営しており、これらの施設との事務連携の強化と敷地の一体的な利用が図れるように配置計画を行った。
・火災時の避難計画として、病室からの2方向避難の確保の徹底および迅速な一時避難ができるように各階を3つの部分に防火扉で区画した。また各区画に避難用階段を設置し救助・避難が迅速にできるように計画した。
建築主
社会福祉法人 慈愛会
用途
重症心身障害児(者)施設 83床
所 在 地
福岡県三井郡大刀洗町
竣 工
2014年2月28日
延床面積
3,046㎡
備考
実施設計・監理
構造規模
鉄筋コンクリート造一部鉄骨造
地上3階