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2011.01.25病室モデルルーム検証<みどりの杜病院>

インテリアキーカラー

本日は、建設中の病院でのモデルルーム検証の状況をお伝えいたします。

<病院概要>
■病院名 :公立八女総合病院企業団 みどりの杜病院
■科    目 :緩和ケア病院(30床) 
       主にガン患者さんの痛みのコントロールやこころのケアまでをトータルに行う。
       
■特    徴 :病院の一部に病棟として設置されたり、また緩和ケアチームとして
        病棟内で活動されている病院が一般的になってきていますが、
       みどりの杜病院は、緩和ケア病院としては、全国的にも珍しい独立型の施設となります。
         本院の公立八女総合病院から、車で5分ほどの、のびのびとした敷地に建設中です。
       病室は全室個室となっており、間近に季節の移ろいを感じられるような計画です。


病院では珍しく、平屋の部分が木造の病棟と外来です。
中央のオレンジ色の部分は防火区画を形成するRC2階建ての管理部
これから外構造園工事へと進み、「みどりの杜」づくりが始まります。

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メイでは、病室の施工確認のために、モックアップ(縮尺1/1の模型)やモデルルームを
作成し、スタッフの皆さんに、使い勝手などを確認して頂きます。

百聞は一見にしかず。です。

<病室プラン>



みどりの杜病院では、上の平面図のように、できるだけ最期までトイレを自力で使うことの
できるプランを設計いたしました。
モックアップで車椅子の動きや、移乗の介助の動きを検証して頂き、手摺や洗浄ボタン、
ナースコールの位置などを決めていきます。



上の写真は、医療ガス収納をチェックして頂いているところです。
収納タイプにした理由は、医療ガスのパネルを隠すことで、病室感を軽減させるためです。
隠してしまえばいいというものでもなく、使えなければ意味がないので、
なかなか一筋縄ではいきません。
設計者としてのノウハウで図面は描いていきますが、
この段階になると、看護や医療の専門的な技術ですので、ドーンとおまかせしてしまいます。
私たちは、要望や素朴な疑問を解消するのに努めます。


医療ガスパネルを収納するためだけではなく、このようにナースコールや照明のスイッチ
コンセントを組み込んでいます。
すべて、機能を取り付けると、下の写真のような感じになります。
検証の内容をふまえ、改良型でモデルルームを病棟内に製作します。





<モデルルームにて>
そして、改良したものに、実際病院で使っている吸引瓶や酸素瓶を持参頂き、
取り付けてみて、再度高さを調整していきます。





他にも、扉なども見て頂いて、実際の施工にGoサインが出るという流れです。
工事が進んだら、またお仕事のページで紹介させて頂きたいと思います。

<ちょっと技術的なおはなし>
この病院の基本計画の際、いろいろな緩和ケア病院を見学させて頂き、
落ち着きや静けさの確保、また、一般の病院と違い、緩和ケア病院では自由なところが
多いので(消灯のタイミングなど)隣室からの「遮音」を心がける方針が決まりました。
病室間の壁には、鋼板と遮音シートが入っています。

以前は医療ガスは壁内に配管することが多かったのですが、
配管自体の発する音(吸引の時の空気音)や、配管を伝って隣室に音が伝わる
可能性があるため、このように家具に組み込んでおります。

小川 圭子


 

2011.01.21ケアポート緑ヶ丘 竣工式

1月21日、熊本県荒尾市にて、高齢者複合介護施設「ケアポート緑ヶ丘」の竣工式が執り行われました。

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平成21年6月から基本設計に取り掛かり、約1年半かけての完成となりました。

竣工式では、ケアポート緑ヶ丘の小阪施設管理部長による「ケアポート緑ヶ丘のコンセプト」についての説明があり、明確な施設運営方針を打ち出されている医療法人杏林会さまのお考えに今更ながらに感銘いたしました。

その内容は、

1.訪問介護・デイサービス・訪問看護・ケアマネジメントと鴻江病院との医療サービスの一体的提供による効率的でスピーディーな新たな支援システムの確立

2.新たな支援システムと今回の施設「ケアポート緑ヶ丘」を併せ持つことにより、重度の要介護高齢者への対応を可能にする。

3.「ケアポート緑ヶ丘」が持つ「力」を地域に提供し、地域に貢献する。

というものでした。

それらの運営方針のもと、当社では、

◎明快で分かりやすい計画とすること。 → 南北を通るメインの廊下から各ユニットを接続させる。

◎効率的な作業動線 → 介護度の高い入居者のユニットをデイサービスセンターと近接させることにより、利用頻度の高い機械浴との動線を短縮

◎地域に馴染む建物とすること。 → 威圧感のない木造平屋建とし、通りに面した部分にデイサービスセンターを配置することにより、地域の方々に親しまれる建物とする。

等に重点を置いて設計してまいりました。

今回、竣工式に出席させていただき、鴻江理事長はじめ、小阪施設管理部長やスタッフの方々のお力により、地域の方々の集まる、温かい場所として親しまれる施設になっていくに違いないと感じました。

最後に、計画に際し、ご尽力いただきました医療法人杏林会の皆様に厚く御礼申し上げます。

 

武田

2011.01.17菊陽病院 第1期竣工内覧会 記念講演会

岡崎先生記念講演会

昨年11月27日、菊陽病院の見学会のレポートをしましたが、
その日に行われました記念講演会のご報告を、遅くなりましたがいたします。

東京都立松沢病院院長 岡崎祐士先生が
「こころの健康改善構想推進会議の提言」と題して講演が行われました。

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詳しく

東京都立松沢病院は1264床の日本でも有数な精神病院です。
この建物は30年間、共同建築研究所が手掛けた一大プロジェクトでした(注1)
60年代には東大の吉武研究室も計画を担当していて、
わが社にはその計画案の図面が保存されています。

そんな松沢病院の院長先生の講演でしたので、大変楽しみにしていました。

先生の講演は、精神病というよりむしろ私たちに身近な
「国民のこころの健康の危機」である状況を事例やグラフで具体的に示され、
どうすればよいか又国を挙げての対策が必要であることを熱く語られました。
詳しくは(注2)のホームページに掲載されていますので
是非アクセスしてみてください。

内覧会でもう1点思ったこと。
当日300人ほどの方がお見えになりました。
設計者・施工者(梅林建設)だけでなく
病院のスタッフの皆さんも案内に立ちましたが、
その時病院のスタッフの皆さんが建築の説明を適格に
見事に説明されているのに大変驚きました。

設計時にスタッフの皆さんとも十分に打ち合わせをする事が
大変重要であると痛感いたしました。

江下 素彦

(注1)  http://www.kyodo-aa.co.jp/archive/matsuzawa

(注2) http://www.cocoroseisaku.org

2011.01.11和製チワワ

我が家のチワワ。

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今年で11歳のおばあちゃんチワワです。

冬はもっぱらコタツの中で過ごします。

甘やかされて育ったせいか、性格に多少難アリ。

でも、ぬいぐるみを抱いて眠る姿は愛しい。

武田

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2011.01.11冬休み旅行~パリ編~

モンサンミッシェル

私事ではありますが、どこで2011年を迎えたのかよくわからないのです。

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実は、私 (川崎)は昨年12月25日より会社をサボって家族と共にパリに行っておりました。
帰国は、パリ、ドゴール空港を12月31日午後7時過ぎに出発し、
12 時間のフライトで成田に1月1日午後4時に到着しました。
飛行機の外はずっと昼間ですしANA機内でも新年の案内はなく、
元旦を喪失したような気がしてい ます。


30年ぶりに訪れたパリは、クリスマスから正月までのノエル期間で街中が華やいでおり、
相変わらず美しい街でした。
モンサンミッシェル、ベルサイユ、ルーブルと家族について回るだけの旅行でしたが
異文化の街並みに身を置くと建築的な刺激に満たされ、つい自分の仕事に活かされないかと
考えてしまいます。
しばらくはパ リかぶれになりそうですが、みなさまにはよろしくご対応のほどお願いします。
 

ルーブル

オルセー


川﨑