長崎腎病院

「長崎腎病院」は桜町病院、桜町クリニックの2施設を統合した腎疾患専門施設です。

外来透析144床・入院透析18床・入院病床79床という九州最大の専門施設であり、病院上階には特別養護老人ホーム29室を設け、医療福祉一体で地域に貢献できる病院を目指しています。

外観は正面玄関のある西側はホテルの様な佇まいを、東側は白を基調とした清潔感のある病院を意識し、長崎市の文化財である石垣を残すことで土地の記憶を継承しています。

70床の外来透析室は広い1室空間とすることで、開放的で快適なだけでなく、スタッフが目を配りやすくすることで安全性も確保しています。

また、長時間をベッドの上で過ごす患者さんが目にされる天井のつくりを工夫しています。一段高い折上げ天井として圧迫感をなくし、照明は上向きの間接照明とすることで、まぶしくなく優しい明るさを創り出しています。

完全個室・ユニットタイプの特別養護老人ホーム「こくら庵」は”住まい”を意識し、それぞれのユニット中央には家庭的な雰囲気のリビングを設けています。リビングは食事だけではなく、入居者・家族・スタッフの交流の場でもあります。リビングの一部にスタッフコーナーがあり、見守りやすく安心して過ごすことができる様配慮しました。

建築主

医療法人 衆和会
社会福祉法人 照善会

用途

地下1階~地上6階
病院(79床、外来透析144床、入院透析18床)

地上7階~9階
特別養護老人ホーム こくら庵(29名)

所 在 地

長崎県 長崎市

竣  工

2011年6月26日

延床面積

8,871㎡

備考

実施設計・監理
設計プロポーザル特定

構造規模

鉄筋コンクリート造
地上9階 地下1階