2011.04.23みどりの杜病院完成見学会
みどりの杜病院(八女市)にて、完成見学会を開催いたしました。
設計関係者を中心に、80名を超える多数のご参加を頂き、
本当に、ありがとうございました。
見学会の模様と感想を少しだけ。 (記:小川 圭子)
概要説明の様子
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概要説明には50名程度ご参加頂きました。
「緩和ケアを知っている」YES:30% NO:30%
「ホスピスだったらぴんとくる」YES:30%
という感じでしたので、これは緩和ケアを普及しなければ!
と、緩和ケア病院って、どんなところかについてをまずご説明。
その後、河野班・小川班に分かれ、解説を交えながら、病院内の見学です。
ナースコール連動のブラケット照明について説明の河野
ラウンジの使われ方について説明の小川
設計関係者からのご質問は、そういうところに気をつけるのだな、と
説明をしながらも、大変勉強になりました。
私はどうしても使われ方に説明が偏ってしまうため、
「医療関係者の人・・・もしかして設計?」っと思われていた感があります。
不案内で申し訳ないです。
動作確認をする最年少参加者(fromくまもと)
熊本の友達がお子さんを連れて来て下さいまして、
「病院じゃないみたい」という感想を頂けたのがうれしかったです。
緩和ケア病院に、おじいちゃん、おばあちゃんのお見舞いに来たお孫さんが、
「またお見舞いに行きたい!」とか「怖くない病院」って感じてもらえるのも目標にしています。
お庭でどんぐりひろいができるようにしていたり・・・。もそのひとつ。
実際に、この病院にこどもがいる風景を初めて見たので、ちょっと感無量。
写真は、私が説明をしている間に新人の川口が撮ってくれました。
ナイスアングルだ!GJ!いいね、こどものいる風景。
ちなみに、同級生のお嬢さんが小学校1年生
し、信じられない!(というのが今回のオチ)
見学のご感想などお待ちしております。
2011.04.11完成見学会のご案内
来る4月23日(土)、メイ建築研究所、シード設計社、福岡デザインクラブ共催で、
みどりの杜病院の見学会を開催することとなりました。
ご案内状をご希望の方は4月20日までに、
お問い合わせフォームより、ご連絡下さい。
2011.04.08菊陽病院工事レポート
昨年の11月に新病院の見学会をしました
熊本の菊陽病院も残すところ竣工まで2ヶ月を切りました。
現在既存建物の改修、附属建物の建築をしています。
敷地内の工事周辺は今まさに桜が満開。
工事途中、作業員の人たちも桜の木の下で花見をしながら休憩してます。
お酒は飲めませんが
別宮
2011.03.31みどりの杜病院が竣工いたしました
八女市にて、みどりの杜病院が竣工し、引渡しの日を迎えました。
中庭の風景
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まだ、若い桜ですが、お祝いするかのように満開です。
この木々が根付き、大きく育ち、病院名のようにみどりの杜になりますように。
4月23日(土)に、弊社主催の建築完成見学会を予定しております。
ご希望の方は<お問い合わせフォーム>よりご連絡下さい。
2011.01.25病室モデルルーム検証<みどりの杜病院>
本日は、建設中の病院でのモデルルーム検証の状況をお伝えいたします。
<病院概要>
■病院名 :公立八女総合病院企業団 みどりの杜病院
■科 目 :緩和ケア病院(30床)
主にガン患者さんの痛みのコントロールやこころのケアまでをトータルに行う。
■特 徴 :病院の一部に病棟として設置されたり、また緩和ケアチームとして
病棟内で活動されている病院が一般的になってきていますが、
みどりの杜病院は、緩和ケア病院としては、全国的にも珍しい独立型の施設となります。
本院の公立八女総合病院から、車で5分ほどの、のびのびとした敷地に建設中です。
病室は全室個室となっており、間近に季節の移ろいを感じられるような計画です。
病院では珍しく、平屋の部分が木造の病棟と外来です。
中央のオレンジ色の部分は防火区画を形成するRC2階建ての管理部
これから外構造園工事へと進み、「みどりの杜」づくりが始まります。
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メイでは、病室の施工確認のために、モックアップ(縮尺1/1の模型)やモデルルームを
作成し、スタッフの皆さんに、使い勝手などを確認して頂きます。
百聞は一見にしかず。です。
<病室プラン>
みどりの杜病院では、上の平面図のように、できるだけ最期までトイレを自力で使うことの
できるプランを設計いたしました。
モックアップで車椅子の動きや、移乗の介助の動きを検証して頂き、手摺や洗浄ボタン、
ナースコールの位置などを決めていきます。
上の写真は、医療ガス収納をチェックして頂いているところです。
収納タイプにした理由は、医療ガスのパネルを隠すことで、病室感を軽減させるためです。
隠してしまえばいいというものでもなく、使えなければ意味がないので、
なかなか一筋縄ではいきません。
設計者としてのノウハウで図面は描いていきますが、
この段階になると、看護や医療の専門的な技術ですので、ドーンとおまかせしてしまいます。
私たちは、要望や素朴な疑問を解消するのに努めます。
医療ガスパネルを収納するためだけではなく、このようにナースコールや照明のスイッチ
コンセントを組み込んでいます。
すべて、機能を取り付けると、下の写真のような感じになります。
検証の内容をふまえ、改良型でモデルルームを病棟内に製作します。
<モデルルームにて>
そして、改良したものに、実際病院で使っている吸引瓶や酸素瓶を持参頂き、
取り付けてみて、再度高さを調整していきます。
他にも、扉なども見て頂いて、実際の施工にGoサインが出るという流れです。
工事が進んだら、またお仕事のページで紹介させて頂きたいと思います。
<ちょっと技術的なおはなし>
この病院の基本計画の際、いろいろな緩和ケア病院を見学させて頂き、
落ち着きや静けさの確保、また、一般の病院と違い、緩和ケア病院では自由なところが
多いので(消灯のタイミングなど)隣室からの「遮音」を心がける方針が決まりました。
病室間の壁には、鋼板と遮音シートが入っています。
以前は医療ガスは壁内に配管することが多かったのですが、
配管自体の発する音(吸引の時の空気音)や、配管を伝って隣室に音が伝わる
可能性があるため、このように家具に組み込んでおります。
小川 圭子